うん!どう?パーク トライル 加瀬 佳澄さん┃地元姪浜で運動と英語を通して子供たちの心と体を育むことへの想いとは(後編)

ー前編では「うん!どう?パーク トライル」の姪浜校が開校された経緯や経営方針などをお伺いしてきました。後編では更に具体的な活動や取り巻く環境についてなど伺っていきたいと思います。どうぞ宜しくお願いします。

 

加瀬佳澄さん(以下「加瀬さん」):宜しくお願いします。

 

ー前編では体育教室についてお伺いさせていただきましたが、こちらでは英会話教室も開講されているとも伺っております。体育教室と英会話教室っていう組み合わせはめずらしいようにも感じるのですがどのような経緯で開講に至ったのでしょうか?

 

加瀬さん:支配人がこの施設を作った時に世界に通用する選手を育てたいという思いがあったんです。この施設には選手クラスはありませんが後々、新体操をやっている子たちがオリンピックに出たいという夢を描いたときに、世界の選手を相手にするということは語学が何をするにしても必要になってくるというところから英語教室もやりたいっていう気持ちが支配人にはあったんです。 

(英会話教室での様子)

ーなるほど、そういわれるとむしろ体育教室と英会話の組み合わせというには理にかなっていますね。

 

加瀬さん:もともと私には航空会社の客室乗務員になりたいという夢があったんです。外資系の試験を何度も受けては落ちを繰り返し、その中で語学力が無くては話にならないという考えに至りました。そこで語学の専門学校に通い始め、卒業して更に語学を学びたいと思い留学でオーストラリアに4年間、カナダに1年ほど行きました。その間に英語は満足いくまでに喋ることが出来るようになりました。支配人との面接の際に英語を喋ることは出来るのかと聞かれましたので「はい」とお答えしたところ、英語教室も開講しようと急遽決まって、この施設をオープンして3ヶ月遅れで下の階にて英語教室を開講したんです

 

ー5年も海外留学されていたんですね。それでは、加瀬さんが英会話教室の講師もされているんですか?

 

加瀬さん:いえ、私は先生方の先生をしています。英会話教室の講師は全て外国人講師となっております。こちらで子どもたちの指導方法やカリキュラムを作成し、講師の方々へ配ってそれに基づいて子どもたちの指導にあたってもらっています。

 

ー全て外国人の方が講師なんですね。それだと、生の英語を体験できるので子どもたちにとってもとても良さそうですね。

 

加瀬さん:はい、日本人の講師だと子どもたちからするとどうして日本語が喋られるのに英語で会話をしなければならないの?と疑問が生まれてしまいます。そこで私たちは外国人講師が教えるという形をとって、英語で話すことに抵抗がなくなるようにしています。

(英会話教室の講師は全て外国人講師となっており、ネイティブな英語を学ぶことが出来る。)

ーなるほど、子どもたちが英語に親しみやすくなるための工夫というわけですね。そこで新たに質問なのですがこの施設のこだわりと言いますか他所とは違う点などあれば教えてください。

 

加瀬さん:これはこだわりになりますが、体育の指導や新体操を学ぶ以前に挨拶やマナーを重んじています。例えば、玄関に黙って静かに入ってきた子には挨拶からやり直すように指導しています。挨拶をして靴のかかとを揃えて置いて、自分の脱いだ洋服はたたんで鞄にしまって、レッスンの時間になったらすぐに始められるように心構えから指導をしています。言葉遣いに関しましても同様に日々のレッスンの中でしつけと称して一緒にご指導させていただいています。

 

ー子どものうちからしっかりとマナーや言葉遣いを学べるのはってとても大事なことですよね。子どもたちに教えるという点で学校の先生に近いお仕事だと思うのですがお仕事をしていく上で大変なことや苦労は何ですか?

 

加瀬さん:うちは義務教育ではないので学びたい子、出来るようになりたいっていう子が付加価値を私どもに見出してお月謝をお支払いして通ってくださっているのですが、中にはやっぱり自分の意志ではなく親御さんに連れてこられる子もいらっしゃいます。私は親御さんに連れてこられて毎回行きたくないと玄関前で泣いている子達にいかにここの楽しさをわかってもらって、イヤイヤではなく率先して来たくなるように引き込むかっていうことがこの仕事の大変で苦労するところではありますが楽しみなところでもあります。

 

ーすべての子を同じように扱うのではなく1人1人違ったアプローチの仕方で施設の楽しさを伝えていく必要があるんですね。

 

加瀬さん:ここ姪浜の施設だけでも200名以上のお子さんがいて、母体を含めると

11,000人以上の会員数となるため、色んなお子さんがいらっしゃいますし色んなお考えをお持ちの親御さんがいらっしゃいます。そんな中で色んなご意見をいただきます。どうしても全てのご意見を取り入れることは出来ませんので、うちはこうですっというブレない軸となる指針を持ったうえで、いただいたご意見から改善できる点は改善して、出来ないことにつきましては社内で検討して歩み寄るようにしています。

 

ーそれだけ沢山のお子さんたちが通われているとなるとコロナの影響も大きかったのではないでしょうか?

 

加瀬さん:この2年間、コロナ渦というのはありましたが大きな痛手というのはほとんどありませんでした。感染対策をきちんとしていると仰って下さる保護者の方もいてくださって、コロナを理由に辞めれらた方はほぼいませんでした。

 

ーコロナで経営がうまくいかなくなっているところが沢山あるなかでそれはすごいですね!

 

加瀬さん:ありがとうございます。ただ心残りなのは毎年夏休みにサマースクールと言ってキャンプを開催しているのですが2年連続で開催を断念せざるを得なかったのがとても悔しかったです。

 

ーそれはとても悔しいですね。子どもたちも楽しみにしていたのではないですか?

 

加瀬さん:そうですね、サマースクールでは自炊をしてカレーだけでなくピザ釜でピザを作ったりなど子どもたちが楽しめる内容になっているので、最初は行きたくないって言っていた子も帰る頃にはまた来年も行きたいって言ってくれていたのでみんながっかりしていました。

 

ーかわいそうですね。サマースクールは泊まりで行くのですか?

 

加瀬さん:幼児は年中さんまでは泊りではなく日帰りになっていて、年長さんと小学生の低学年が1泊、高学年になると2泊3日で福岡地区もしくは北九州地区で開催しています。

 

―なるほど、泊りで行くってなると子どもたちにとってはとてもいい経験になりますね。

 

加瀬さん:はい、親元を離れての宿泊を経験するということで自立心が芽生え、自信につながったり、学年が違う子達を交えていくので上の学年の子が下の頃の面倒を見たりなど普段では出来ない経験が出来るので子どもたちにとってとてもいい経験になっていると思います。

 

ーコロナもすこし落ち着いてきてますし早く再開できるようになると良いですね。

 

加瀬さん:そうですね、サマースクールが2年連続で出来なかったことから、少しでもこういった機会を増やすことが出来ればという思いからウインタースクールっていうことでスキー教室に雪遊びなど一日思いっきり雪で遊んでもらおうっていう企画も現在検討しています。

  

ーなるほど、一つでも多く子どもたちに楽しんでもらえるように企画されているのですね。この2年間、コロナでいろいろと対応を迫られる部分もあったと思うのですがいかがでしたか?

 

加瀬さん:そうですね、これまでの指導の仕方ですと密接になってしまうのでとても気を使いましたし、ソーシャルディスタンスを保つために日々試行錯誤していました。子どもたちもこれまでの様に出来ないことに戸惑っていました。特にマスクをしなければならないので表情が伝わらず、怒っているのか笑っているかわかりづらく、子どもたちが不安に感じていることもわかりました。

 

ー子どもたちの方がそういったところは敏感で不安だったかもしれませんね。こちらでは今はどのような方針で対応されているのですか?

 

加瀬さん:私どもと致しましては学校と同じ考え方でご家庭に判断をお任せするようにしています。どうしてもマスクをしていて息苦しくても言い出せない子などもいるので、基本は外してもらって構わないということでアナウンスをしています指導の中でソーシャルディスタンスを保つことを見ていきますと。その中で親御さんからつけさせてとご要望があればその子にはつけるように指導しています。今のところ、この2年間でうちの施設から感染者は一人も出ていないのでこれからもこの方針を続けていこうと思っています。

(体育教室での様子)

ー感染者が出ていないのであればひとまず安心ですね。

 

加瀬さん:幸いなことに英語教室に関しましてはオンラインで教室を開いたところ99%の人が参加してくださって、お家からオンライン上で講師が言ったことをリピートしたり、本読みをしたりして、新しい道がひらけました。

その時に通っていたお子さんがお父さんの転勤で関西の方に引っ越されたんですけど、引っ越し先でもそのままうちの会員さんとしてオンラインで授業に参加してくださったりしていてました。

 

ーなるほど、オンラインになったことでどこでも参加出来るわけですね。

 

加瀬さん:はい、オンラインでの授業のやり方やノウハウをこの2年で学ぶことができました。なので2022年度では大きく英語は教室に通う子もいればオンラインで全国どこからでも参加できますよっていうことを大きく打ち出して行こうと考えています。

 

ー逆境をバネにして更に前に進んでいくことが出来たのですね。

 

加瀬さん:そうですね、落ち込んでばっかりもいられないですし、子どもたちのために何ができるのかって考えて動いてきたことが大きかったと思います。

 

ー子どもたちのために行動できるって本当に素晴らしい事だと思います。

ー続いて質問なのですが、今後は新たな事業を展開していこうというような計画などありますか?

 

加瀬さん:今後の展開といたしましては現在、障がい児体育教室の需要が多く2022年は教室の枠を大きく増やすことを予定しています。どうしてもプロでこういう運動をやっている施設で障がい者を受け入れているところってまだまだ少ないんです。

 

ー確かに民間企業でそういったところはあまり聞いたことが無いかもしれません。

 

加瀬さん:お問合せも沢山いただいていて、現時点では他の教室の関係で枠に余裕がないのですが2022年度からは大きく枠を増やして参加を希望される方全員が入れるように枠を設けることとなっています。

 

ーなるほど、社会的にも非常に意義のある事業が始まるということですね。

 

加瀬さん:それからもう一つ大きく取り入れることとなっているのがプログラミング教室です。うちはタブレットで自分で想像して書いた絵を動かす仕組みを作る授業をやっていくこととしています。一見遊びの様に見られるのですが自分で考え想像力を働かせて、問題解決能力を育んだりといろいろなことが期待できます。 

ーこれから先、必要な知識にもなってきますもんね。時代に合わせて様々な教室を始めていくのですね。

 ーここまで、たくさんのお話を伺ってきました。ここでこれまでインタビューを受けてくださった皆さん全員にお伺いしているのですが、姪浜を中心とする西区の魅力を教えてください。

 

加瀬さん:海が近くて魚が美味しくて、程よい田舎なところですかね。ここにずっと住み続けたいと思っています。

 

―おススメのスポットは、ありますか?

 

加瀬さん:やっぱり食ですね。少しここから離れてしまいますけどカキ小屋ですね。カキは間違いないですね。今シーズンも何回行ったか分からないくらい行っています。

ほかにもいっぱいありますけど、糸島食堂も王道にはなりますがおススメですね。 

(加瀬さんイチオシの「糸島食堂」。新鮮な海鮮を楽しむことが出来る。)

―糸島食堂!行ってみたいんですけどいつも人が並んでいて諦めちゃいます。

 

加瀬さん:ぜひ行った方が良いです。皆さんが並ぶのもうなずけるくらいおススメです。オープン前に行けばそこまで待たなくて済みますから是非。

 

―今度オープン前を狙って行って見たいと思います。他に魅力って何かありますか?

 

加瀬さん:博多からもすぐに来れるし西都など西の方からも電車で来られるっていう場所なので便利なところだと思います。

 

ー確かに、アクセスに関しては非常に便利な場所ですよね。

 

―ここまで、本当に沢山のお話をありがとうございました。最後にホームページをご覧いただいている方々になにか一言メッセージをお願いします。

 

底抜けに明るく元気な講師たちが両手を広げて待っている施設です。みんなでアタマの体操、カラダの体操、心身ともに健康になりましょう。ぜひ皆さんのお越しをお待ちしております。 

 

 ―今日は本当にありがとうございました。

 

加瀬さん:ありがとうございました。

【うん!どう?パークトライル 加瀬 佳澄さん】 

 未就園児から小学生を中心にカラダとアタマの運動を通して楽しさに触れることができる体育教室や新体操教室、英会話教室などを姪浜のスタジオにて展開している。

 それぞれの専門スタッフがお子さまの年齢・成長に合わせて丁寧に指導することから評判を呼び、姪浜以外からも多くの子供たちが参加する人気の教室となっている。

 見学・体験レッスンも随時受け付けているということなのでご興味のある方はぜひ下記連絡先にお気軽にご連絡下さい。

【うん!どう?パークトライル】

住所:〒819-0002

   福岡県福岡市西区姪の浜4丁目21−1 クリーンコート・ハイ

電話番号:092-881-1019

FAX番号:092-836-9904

E-MAIL:meinohama@undopark.com

公式ホームページ:http://www.undopark.com/